「再開(20060113)」


長いこと眠っていたから
この腕も足も錆びてしまった
起き上がるたびにきしむ体で 覚えているすべてを思い出す
風が荒び 立ち止まった砂の国の旅路
雪に埋もれ 消えてしまった目的地
「春が来れば」と待ち侘びていた
おそらく 長過ぎるくらい

もう春は過ぎ この国にも光溢れる
窓辺に差し込む光の線に浮かび上がる何か
何か大切なもの それは何だったっけ?
とてももろくて いつか無くなりそうだったもの
それでもここまで失くさなかったもの
それを探して旅に出たんだった 一番近くにあるものを探して
一番近くにあるもの 言わなくても分かる
染み込んで抜けなくなるまで叫んでいたもの



埋もれそうなものでいいんだ 潰れそうなぐらいでいい
叫ぶんだ この忘れ物の空に
声がかれたって 立ちすくんだって いつまでも忘れない
もうこの名前は忘れない

今度はいつかの君の番だ
「その手で合図を打ち鳴らせ」